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日本とデンマーク、具体的にどう違う?教育篇

 

Børn skal kede sig.

 

「子どもに退屈を与えよ」という

北欧デンマークのことわざがあります。

 

 

子どもは退屈すると遊びを考えるようになる。

そこから自主性や創造力が育まれ、

遊びを通して社会性を身につける。

 

 

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デンマークで出会った社会人に

「どうしてその仕事をしているの?」と聞くと

多くの場合子ども時代の話が出ていました。

 

「幼いころからこれが好きで」

「これをしてると、わくわくするの」

「だって、とても大事だと思うから!」

 

 

子ども時代というより、子どもごころ。

 

たっぷりの自由時間のなかでみつけた

自分なりの遊びかた、夢中になる感覚。

 

そうやって芽生えた子どもごころを軸にして

社会に出て役立つように知識や技術を

身につけていくのがデンマークでの教育。

 

 

かたや日本では、

 

「子どもっぽい」は否定の言葉で

「早く大人になりなさい」

「いつまでも子どもみたいなこと言わないの」

 

子どもごころを一旦すべて否定して、

更地になった土台に「こうあるべき」を築く。

 

「こうあるべき」を遂行できるのが

大人になった証といわんばかりに。

 

そりゃあ「大人になりきれない」なんて言葉も

流行るわけです。

 

 

同じく流行の「自分軸」「他人軸」、

 

教育システムがそもそも「他人軸」寄りだから

大人になって「自分軸、持ってない…」なんて

悩みが浮上している人も最近多い。

 

いまの時代、必要とされるのは「自分軸」。

 

 

ひすいこたろうさんの文章にもあるように、

 

 

www.um-nao.com

 

 

「大人社会」から「子供社会」へ

 

時代には転換の流れがあるものです。

寄せた波が必ず返っていくように。

 

 

 

これまでは「大人社会」、

 

「こうあるべき」を遂行できること

「他人軸」に沿って生きることに

価値が見出されていた。

 

最たる例は戦争時代。

個人の感覚に従っていたら

そもそも社会で生きていけなかった。

 

 

しかし時代は移り変わるもので、

 

グローバル化、物質的豊かさの飽和、

会社組織の崩壊、価値観の変化・・・に伴って

 

 

社会で生きていくために

必要とされる要素は、

がらりと反転しました。

 

 

にもかかわらず、

 

まだまだ日本の社会システムは旧体制のまま。

(少しずつ変わってるのよ、という声も

 たまに耳にしますが、それでも。)

 

 

社会システムが変わるのを待つか、

 

個人レベルで一足先に

新しい素養を身につけるか…

 

そのあたりは個人の判断次第。

 

 

旧い社会の常識に愚直に従う人ほど

これから苦しくはなるんだろうけど。

 

(自分軸で決める人の割合が増えるほど、

 他人軸で決める人もひっぱられていくんだろうなー)

 

 

 

というわけで、ひとつの参考として

現時点での日本(JP)とデンマーク(DK)の

教育現場での比較を書いておきますね。

 

学校と家庭、教育現場でのあるある。

 

 

 

JP「つべこべ言わずに、言うことをききなさい」

DK「あなた自身の考えを言いなさい」

 

JP 個人学習。ひとりにひとつの机。

DK 集団学習。複数人でひとつの机。

 

JP クラスメイトは点数を競い合う敵。

DK クラスメイトは知恵を分け合う仲間。

 

 

JP どれだけ覚えられるか?暗記力

DK どれだけアイデアを出せるか?創造力

 

JP 答えがひとつの問いかけ「日本の首都は?」

DK 答えがない問いかけ「日本ってどんな国?」

 

JP 先生が一方的に喋る

DK 生徒同士で議論する

 

 

JP 授業中は席に着いているのが普通

DK 授業中は居心地よくいるのが普通

  • 教室の出入りをしてもいい
  • ソファーや床で受けてもいい

 

JP 不登校は問題だ

DK 親が教育できれば、登校しなくてもいい

 

JP 怪我させるなんてありえない

DK「心を折るより、腕を折れ。」

 

 

JP ピアノに水泳に習字に英会話に…

DK 「子どもには退屈を与えよ」

 

JP 学校運営は大人の役割

DK 生徒も学校運営に参加する

 

JP 恐怖を与えて強制させる(叱る、罰する)

DK 安心を与えて自発的に育てる

「その場しのぎの強制なんて意味がない」

 

 

JP とりあえず大学は出てね

DK 義務教育後はあなたのやりたいことを

(高校へ進学するのは約50%)

 

JP 6歳になったら1年生!

DK 準備ができたら1年生!

(年齢よりも発達の程度を重視)

 

JP テストの結果は生徒の努力度合い

DK テストの結果は先生の実力度合い

 

 

JP 大学卒業後、すぐに新任の先生☆

DK 大学卒業後、旅して会社で働いて、新任の先生☆

 

 

 

書き出したらどこまでもいけそう:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

 

 

 

国がかけてる予算率も大きく違います。

社会でどれだけ教育に重きを置いているか。

 

◎2015年度のGDPに対する学校教育費の比率

JP 4.9%(28カ国中24位)

DK 7.1%(28カ国中5位)

 

 

肝心の税金の使いかたにしても、

 

JP 教科書は毎年度新しいものを(税金だもの)

DK 教科書は先輩から後輩へ譲ろう(税金だもの)

 

 

知れば知るほど分かりやすいデンマークと、

知れば知るほど煙に巻かれる日本の仕組み。

 

 

そうやって相対的に見れるようになったから

 

「普通」を疑ってみてよかったなーと

しみじみ思うのです:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

 

増えた選択肢のなかから、私はなにを選んでいこう。

 

 

 

 

(2016年3月執筆のアメブロ記事を再掲載)

 

 

 

▼より詳しいデンマーク教育について、おすすめの書籍です。

 

 

▼「そもそも常識ってなんだっけ?」枠をぶち破るのに最適の1冊!

 

 

 

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございます(*^^*)

 

 

海月なおこ