苦しみながら見えてきた、『人生の学校』の本質について。

 

デンマークに到着し、いよいよ始まった

『人生の学校』での生活。

 

いまだかつてない自由な生活に、

喜びつつも恐怖を感じていたのでした。

 

「自由な時間」って、一体どう過ごすのが正解なんだろう?

 

 

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悩んだのは、授業以外の空き時間。

 

最初のうちはみんな自然と食堂に集まって

コーヒー片手にお喋りをしていました。

 

「授業外での対話で学びを深める」

まさに創立者の意図どおりの環境でしたが、

 

しばらくして、食堂が改装工事することに。

 

「とりあえず」集まる場所がなくなって

なんとなーく集まる機会も減ってきて

 

ぷらぷら~っと個人行動へ・・・

(ぼっち行動ともいう。笑)

 


日本人のなかにはグループを作って

毎日どこでも一緒に居る人もいましたが

そこにはなんとも、馴染めなかったのです(`=ω=´)

 

このあたりは日本の学校とおなじ。

  

実は私、集団行動が壊滅的に苦手なんです。

周りに合わせて自分をぎゅっと抑えるあの感じ。

空気を読んで定型文の範囲内でやりとりする会話。

 

なんとも居づらくって、ぷらぷらとまた一人に。

 

 

 

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「しなければならない」のない日々に置かれて

なにかしらの予定があった日はまだしも、

ひとりの時間を持て余しまくったのでした。

 

お散歩も読書もネットサーフィンも

はじめは楽しいけど、いずれ飽きる。

 

せっかく行き着いた念願の場所で

こんな自堕落な生活をしてていいの!?

内なる声が自分を責める。

 

 

日本で時間に追われてあくせくしてる人には

18時間自由に使える空白が与えられるのは

嬉しいかもしれない。

 

・・・が、1週間やそこらじゃないんです。

 

3ヶ月もの間、延々と暇という((((;゚Д゚)))))))

 

きっとあくせくするのが日常な人ほど、

あくせくしなくちゃって焦るはず。

 

 

デンマークに留学する直前まで

フィリピンで1日の大半、14時間

英語の勉強で費やしていた私には

(学校の授業&寮も先生と同室コース)

ギャップの大きすぎた環境でした。。

 

 

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結局どうやってやり過ごしたのかというと、 

幸いなことに「ぼっち」を共有できる人もいて

ふらりと会ってはあれこれ語る時間が増えました。

 

ぼっち属性の人って、個人を尊重しあえるので居心地がいいのです。)

集団属性はあくまで集団ありきだから、個人よりも集団のルール重視になってしんどいという。)

 

  

必修授業(社会福祉)で取り扱った

コミュニケーションを中心に据えた

心理学やコーチングの理論と実践。

 

→ それら授業内容と日常生活を重ねて

 

習いたての概念を使ってこれまでを振り返ったり

現在進行形で起こっている事象を読み解いたり。

 

※ あらゆる人間が共同生活する学校では

それはもう色々な事件が起こったのです。( ´ ▽ ` )ノ

 

 

「授業外の対話で学びを深める」

上手くいったこともいかなかったことも

なんだかんだで「学び」に変換されて

のちの栄養となったのでした。

 

当時はほんとうに、苦しかったけれど!

 

 

 

 

空白の時間が与えられたら

それをいかに使っていくか?

 

 

答えはもちろん十人十色ですが、

その使いかたってわりと人生に直結しています。

 

集まってわいわいやるのが好きな人もいれば

じっと物思いにふけるのが好きな人もいる。

 

とにかく身体を動かしたり、歌ったり、

絵を描いたり、料理を作ったり。

 

 

その延長線上に「仕事」があるなら、

その原点には「遊び」がある。

 

 

Børn skal kede sig.

 

思い浮かぶのはデンマーク語のことわざ。

「子どもに退屈を与えよ」と直訳します。

 

子どもは退屈すると遊びを考えるようになる。

そこから自主性や創造力が育まれ、

遊びを通して社会性を身につける。

 

 

たっぷりの自由時間のなかでみつけた

自分なりの遊びかた、夢中になる感覚。

 

そうやって芽生えた子どもごころを軸にして

社会に出て役立つように

知識や技術を身につけていくのが 

デンマーク式の教育なのでした。

 

 

▼もっと詳しく、日本との比較はこちらにて

www.um-nao.com

 

 

 

「子どもに退屈を与えよ」を実践している

デンマークの幼児教育。

 

しかし大人に向けた『人生の学校』も

退屈を与えるにはもってこいの環境で。

 

 

すなわち『人生の学校』とは、

「大人のための幼稚園」でもあったのでした。

 

 

 

 

 

続きます。

 

 

 

 

(2016年3月執筆記事を再掲載)

 

 

 

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございます(*^^*)

 

 

海月なおこ